創作帯と古裂と着物を愛する日々の呟き
by kkkaoru
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「アンティーク月にたぬき柄襦袢」 外観は地味なのに人目につかない部分に手間とお金を掛けることを‘底至り‘(そこいたり)と言い羽裏もその一つです。 表より裏地に凝った物や色の鮮やかな物を使った物を「裏勝り」(うらまさり)と言います。 江戸時代、幕府は度々「奢侈禁止令」(しゃしきんしれい)を出し 派手な着物を着ることが出来ない時代がありました。 人々はどうにかしてお洒落をしようと考え、豪華な絵柄を裏地や長襦袢に忍ばせ見えない所に凝る男の粋が流行り 「裏勝り」の美学に昇華して行きました。 「粋」として日本人に定着し現在に引き継がれています。
たぬき・・・「他抜」に通じ仕事、学業、芸事、スポーツ何にでも 「人より抜き出る」と意味合いを持ちます。
by kkkaoru0309
| 2015-11-05 10:19
| アンティーク
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