創作帯と古裂と着物を愛する日々の呟き
by kkkaoru
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部屋の整理をしていたら忘れていた「マジョリカお召し」の反物が 出てきました。 何とも昭和チックなキラキラした色合と柄で、 生地は厚めでごわごわしています。 着物でシャンデリア柄とかモダンな柄を見かけたりします。
「マジョリカお召し」とは何でしょうか?! 新潟十日町を中心に昭和34年から4年間だけ生産されたお召し織の一種です。 産地が大きく発展するほど爆発的ヒットでした。 地中海のスペイン領マジョリカ島特産のマジョリカ陶器の様に カラフルで明るい色調が特徴でマジョリカ陶器に似ているため 「マジョリカお召し」と名付けられました。
輸入急増によるなべ底不況の中、昭和33年十日町は前年比2割減という 厳しい状況の中で生まれたのが「マジョリカお召し」 昭和34年、皇太子殿下のご成婚というハッピームードの 世間にピッタリの着物でした。
その4年間、量産によるお手頃価格もあって一大ブームを巻き起こしましたが 他の産地による化繊の交織品が登場しそれに伴い生糸の価格の大きな高騰。 それにより決定打を受けた産地は生産を大きく縮小しブームが終わりました。
by kkkaoru0309
| 2016-03-07 15:41
| アンティーク
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