創作帯と古裂と着物を愛する日々の呟き
by kkkaoru
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7月末からずーと忙しくバタバタしていましたが やっと正常生活になって来ました。(´▽`) ホッ 久々に「時代を映す帯」の紹介です。 「楽譜と唐人お吉柄名古屋帯」
唐人お吉(斎藤きち) 天保12年11月10日生まれ 17歳で下田奉行所支配頭取に口説かれ異人(ハリス)の 侍妾(じしょう)となる。 お吉は「唐人」とののしられ横浜に流れ、後に下田に戻り 小料理屋「安直楼」を開くが酒におぼれ倒産。 明治24年3月27日に川へ身投げする。 日本滞在中に体調を崩したハリスは看護婦を要請するが 当時の日本には看護婦と言う概念がなく妾と混同され、芸者のお吉に 白羽の矢が立った。体調の良くなった3か月後芸者に戻るも ”外人に身を許した女”と言うことに世間の対応は冷たかった。 この事件は幕末、開国に伴う悲話として小説、舞台になる。 モスリン襦袢柄や羽裏等にも唐人お吉は見かける柄です。
「唐人お吉の唄」(明烏編) 作詞 西條八十 作曲 佐々紅華 駕籠で行くのはお吉じゃないか 下田港の春の雨 泣けば椿の花が散る 沖の黒船狭霧で見えぬ 泣けば涙でなお見えぬ 泣くには泣かれぬ明烏
by kkkaoru0309
| 2017-09-05 16:46
| 帯
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